女性「男追ってくる」…逮捕
午前中はダラっとしていたら一瞬で溶け、午後もなんだかんだで溶けた。
ダラっとかなんだかんだというのは、本を読んだり、Qiitaの記事を読んだり、歌を歌ったり、日向ぼっこをしたりのこと。
家にいるとあらゆる速度がカタツムリのそれになる*1ので、いつもは家から徒歩二分のサンマルクカフェに行き、仕事したり本を読んだりする。
でも今日は坂を登ってサイゼリヤに行くことにした。
なんとなく。
「サイゼリヤに行くぞ!オーッ!」と言って家を出たのに、習慣は恐ろしい、あと一歩でサンマルクカフェに入りそうだった。
危ない。引き返す。
坂の途中。
下校する小学生がいる。こんな時間に登校する小学生はいない。多分。
不登校のYoutuberはいるらしいが、彼の動画をこの目で見たわけではないから真偽の程は定かでない。
小学生を追いかける恰好になる。
並行する。すぐに追い抜いてしまう。
歩幅が全く違う。思わず振り返る。
小さな彼が長い時間うらめしそうな顔して登るこの坂も、僕にとってはなんとなくサイゼリヤに行くことにしたから登ることになった大したことのない坂なんだな。
昔のことを思い出す。
僕の実家は田舎の小さな盆地にあって、町の小学生はほとんどみんな同じ小学校に通う。
〇〇町立〇〇小学校。
僕は比較的学校から遠いところに住んでいたから、家が近いみんなのことがうらやましかった。
友達の家に行くのも面倒くさかった。あまり家からは出なかった。
今調べたら2キロちょっとの道のりで、なんだそんなもんかと思うと同時に、最近2キロも歩く日あったかな、とも思った。
一度だけ片道2キロを歩くのは大したことはない。大人はなおさら。
でも毎日往復4キロを歩くのは、これはちょっと褒められていいことのような気がしてきた。
あの小学生は、誰にも褒められず毎日坂を登る羽目になった自分の生まれをうらんでいたのかもしれない。