わたしのみだし

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30年後のビジョン策定

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湿った雪は夜を越えて降り続ける…(前回のエントリの続きという意味です)

 

伊佐須美神社御朱印は問題なく頂けた。他の神社だと御朱印の初穂料は300円が相場らしいが、ここは1000円要求してきた(そのかわりか、1合ほどのお神酒をつけてくれた)。あとで少し触れるが10年ほど前に本殿など複数の建物が火災で焼失してしまい、お金に困ってると見える。一口5000円で再建費用の寄付を募っている。運動会の応援席で使うようなテント(正確にはそれよりも大きなテント)を立てて、中で端から端まで大量の御守り・おみくじ・おみやげを並べている。パートだろう、売り子のおばさんがしきりに「これはものすごく霊験あらたかで人気なんですよ」と2000円の御守りを勧めてくる。こんなにあからさまにお金に困ってる神社はなんだか悲しい。逃げるようにテントを抜け、おばさんには「あなた自身はこの御守りを買いましたか」とは聞かなかった。

 

御朱印集めって要は規模のデカいスタンプラリーなのに、なんだかすごく偉いことをしているような気になる。他の並の参拝客に「あのォ!?御朱印をォ!?集めておいででェ!!?」くらい言われて跪かれてもおかしくない。しかも僕の場合、どこの神社でもいいという訳ではない。僕が集めるのは格式高い一の宮御朱印だけ。

 

されど御朱印集めは規模のデカいスタンプラリーである(二回目)。

単に御朱印をもらうだけで満足したくないなと思う。御朱印集めを口実に一の宮に参ることができると考えよう。一の宮はその地域で一番信仰の篤い神社なのだから、そこで何が祀られているかを知ることで、その地域の人々が歴史的に直面してきた問題・抱いてきた関心が分かる。例えば伊佐須美神社なら以下のように紹介されている。

 

「伊佐須美様」と親しまれている御社は歴史が古く、農林、水産、漁業、商工、土木、建築、交通運輸のあらゆる殖産興業の守護神として名高く信仰を集めています。

また、豊作祈願、商売繁盛、開運、延命長寿の神様としても名高く祀られていましたが、平成20年の火事により本殿・神楽殿・神饌所など消失してしまい、現在は仮社殿の状況です。

伊佐須美神社のご案内 | 伊佐須美神社 | 岩代国一之宮・会津総鎮守より引用)

 

(Wikipediaによると少なくとも過去6回火災にあってる。神社の守護神はいなかったのか。)

 

伊佐須美神社のそばには阿賀川に注ぐ宮川が流れている。二本の川は会津盆地の広大な稲作地帯を縦走し、たくさん富をもたらしたのだろう。当時の繁栄ぶりが目に浮かぶようであることよ。

このように、きっかけは御朱印でも、とにかく一の宮に参れば歴史に思いを馳せて土地を知ることができる。大変高尚な趣味である。次またスタンプラリーだなんて言ってみろ。神に隠されちまうぜ…?

 

そんな感じで参拝を終えた。もともと旅先での神社巡りは好きでよくやってたから、御朱印集めでモチベを加速できるのがうれしい。ちなみに一の宮御朱印を全部集めると、その御朱印帳を収める木箱がもらえるらしい。ますますうれし〜!

 

さてこの御朱印集め、気の遠くなるような話だが、30年後くらいには達成できるだろうか?